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森法相「不適切だった」 自身の答弁を撤回

2020年3月11日 21:48
森法相「不適切だった」 自身の答弁を撤回

森法相は参議院の予算委員会で「東日本大震災のとき検察官は福島県から最初に逃げた」などとする自身の答弁について「個人の見解を申し上げたのは不適切だった」として撤回した。

森法相は、今月9日の参議院予算委員会で「東日本大震災のとき、検察官は福島県いわき市から国民が避難していない中で、最初に逃げた」「身柄拘束をしている10数人を、理由なく釈放して逃げた」などと答弁した。

これに野党側が「虚偽の事実に基づいて、検察の信頼をおとしめる発言をしている」などと反発したことを受けて、森法相は11日、「個人の見解を言った」などと釈明し、答弁を撤回した。

森法相「予算委員会という場で検察官の活動につき、法務大臣が個人の見解であることを事前に示すことなく、個人の見解を申し上げたことは不適当であり、撤回をいたします」

しかし、野党側は納得せず、予算委員会はいったん休憩となったのち中止となった。与党側は森法相に謝罪させる方針を伝えたものの野党側は反発を強めており、予算案などの審議には応じない構えも見せている。

一方、菅官房長官は、会見で「検察官は最初に逃げた」などの答弁が事実かどうか問われ、「政府としては承知していない」と述べた。