×

高齢者介護事業者 9割近くでマスク不足

2020年3月5日 21:45

品切れが続くマスクなど衛生用品について、高齢者を介護する事業者のうち9割近くで、今月、使用するマスクが十分確保できていないことがわかった。

老人ホームや訪問介護の事業者で作る「全国介護事業者連盟」は、今月3日と4日、マスクやアルコール消毒などの衛生用品が足りているか緊急調査を行い、1610の事業者から回答を得た。それによるとマスクは、9割近くの事業所で今月、必要な量が確保できていないという。

また、消毒用アルコールは、すでにゼロになっている事業所が3割近くあるという。7割から8割の事業所は「商品の発注をしているものの、この1週間で納品がなく確保の見込みも立っていない」と答えている。

全国介護事業者連盟は「介護サービスを利用者は高齢者が多く、重症化のリスクが高い。利用者、職員双方の万全の感染症対策が必須だ」として、「自治体などを通じて優先的な供給をお願いしたい」と訴えている。