×

「緊急事態宣言」出す状況でない~安倍首相

2020年3月3日 21:44
「緊急事態宣言」出す状況でない~安倍首相

国会で、新型コロナウイルスをめぐる現状について、安倍首相は、自治体による外出自粛の指示などが可能となる「緊急事態宣言」を出すような状況ではない、との見解を示した。

政府は今後、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、重大な影響が出そうになった場合、「緊急事態宣言」を出して政府や自治体が、外出自粛の指示などの強い措置をとれるようにするため、『新型インフルエンザ等特別措置法』の改正を目指している。

こうした中、参議院予算委員会で野党議員は「すでに緊急事態ではないか」と安倍首相を追及した。

日本維新の会・松沢成文議員「世界的な蔓延、つまり、パンデミック宣言、もうせざるをえないっていうところまで来てるんですよ。緊急事態だということを、なぜ言えないんですか」

安倍首相「(現状は)緊急にさまざまな対応をしなければいけない事態ではありますが、法的に『緊急事態』であるかどうかということについては、感染のスピードが急速に拡大しているということではまだないわけでございまして」

安倍首相は、4日、立憲民主党など野党5党の代表らと個別に会談し、早期の法改正に向けて協力を求める方針。