新型コロナウイルスの感染が国内で相次ぐ中、東京オリンピックについて、ＩＯＣ（＝国際オリンピック委員会）のバッハ会長は２７日、予定通り７月の開幕に向けて全力で準備を進める意向を表明した。

ＩＯＣのバッハ会長は２７日、「日本政府や大会組織委員会、ＷＨＯ（＝世界保健機関）と連携し、大会の安全確保と成功に向けて全力で取り組んでいく」などと述べ、予定通り、東京オリンピックの７月開幕に向けて準備を進める意向を表明した。

一連の問題をめぐっては、今週、ＩＯＣ委員のディック・パウンド氏が「開催是非の判断の期限は引き延ばせても５月下旬」との見方を示した上で、期限までに開催できないと判断した場合は、「おそらく中止を検討するだろう」と発言している。

これに対し、バッハ会長は大会の中止や延期、代替開催などの可能性について「推測の話には答えない」「７月に開幕する東京オリンピックの成功を楽しみにしている」と述べた。