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集団感染いっそう深刻に…クルーズ船は今

2020年2月20日 17:20
集団感染いっそう深刻に…クルーズ船は今

新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船。感染が確認され入院していた80代の乗客2人が亡くなったことが分かった。乗客が死亡したのは初めてのこと。志澤千尋記者が伝える。

すでに乗客600人以上の感染が確認されていたが、新たに乗客2人の死亡、さらに職員への感染も判明し、クルーズ船の集団感染がいっそう深刻なものとなってきた。いまも船には多くの乗客が残されている。

厚生労働省などによると、死亡したのは、クルーズ船で感染が確認され、先週、病院に搬送されていた80代の男女で、男性には持病があったという。

国内ではこれまでに1人が死亡したが、クルーズ船の乗客が死亡したのは初めて。

また、船内で事務業務を行っていた厚生労働省の職員と内閣官房の職員あわせて2人も感染していることが分かったという。

一方、20日午前中には、19日に引き続き、ウイルス検査で陰性と判明している約500人が下船し、帰宅の途についた。

下船した人(70代)「結果が出るまでどういう結果が出るか、毎日不安だったよ」

乗客の下船は21日も続く予定だが、船内の感染がどこまで広がるのか、先行きの見えない状況となっている。