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クルーズ船“陰性”乗客約500人下船開始

2020年2月19日 11:51
クルーズ船“陰性”乗客約500人下船開始

新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち、およそ500人の下船が19日午前11時頃から始まった。

14日間の待機を求められていた乗客の一部の下船は、19日午前11時頃から始まった。クルーズ船にむけて手を振る人の姿も確認できた。下船した乗客は、バスやタクシーなどで横浜港を離れ、これから帰宅することになる。

厚生労働省によると、14日間の各船室での健康観察を終え、19日に下船するのは、乗客およそ500人。下船する人は検査の結果「陰性」つまり、ウイルスへの感染が確認されなかった人たちで、船を出る直前にも検疫官が発熱や体調悪化がないかを調べ、異常がなかった人たちになる。

ダイヤモンド・プリンセスには、一時、感染者が乗っていたことがわかり、厚労省は、ウイルスの国内侵入を防ぐため、乗客らの上陸を認めず、今月5日から乗客に船室での待機を求めていた。

しかし、これまでに乗客乗員およそ3700人のうち、542人に感染が確認される大規模な集団感染が起きている。「陰性」の乗客の下船は21日まで続く見込みだが、各国の政府が用意したチャーター機で帰国する外国人や、同じ部屋に感染者がいた人は、さらに数日、船に残ることになる。

また、乗客全員が下船したあとも、乗員がどのように下船するのか、ダイヤモンド・プリンセスが今後どこに向かうのかは決まっていない状況。