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東京と宮崎の高校生が開発 「勉強専用茶」

2020年2月17日 14:48
東京と宮崎の高校生が開発 「勉強専用茶」

ゲストいち押しのソーシャルグッドなヒトやモノを紹介していただく「recommend」。ANAホールディングス デジタル・デザイン・ラボの大下眞央さん、一押しは「勉強専用茶」。

――勉強専用茶とはどういうお茶なのでしょうか。

これは、若者離れが進んでいるお茶業界の課題解決に高校生たちが挑んで出したアイデアです。2019年4月に「イノベーション×旅」をテーマにしたプログラムを実施しまして、その際に東京の高校生と宮崎の高校生が共同で開発したアイデアです。

――どういった流れでそのアイデアが生まれたのですか。

もともとはなんとなく手に取っているような状態だったものが、目的を持って手に取れる状態になったらいいのではないかと考えました。そして高校生は成績を上げたいという思いがとても強いと思うのですが、「成績が上がるお茶なら飲みたい」という彼らの意見から生まれたものです。実際にお茶に含まれる成分は、集中力や記憶力を上げる成分も入っているので、これを実現させたいと彼らも考えております。

――大下さんご自身が、いいなと思うポイントなどはありますか。

これは関係者全てに対して、WIN-WINなプロダクトであることです。なぜかというと、この商品は実現したときに、商品の売り上げの一部を教育支援団体に寄付するモデルで考えております。これからクラウドファンディングに挑戦する予定ですが、これが実現できるとSDGsの観点からも教育をみんなが受けられるようにすることや、お茶の事業課題の解決につながるなど、とても意義があるのではないかなと考えています。

――これが東京と宮崎の高校生のアイデアによって生まれたというのも素晴らしいですよね。

そうですね。彼らが関わるからこそのアイデアだと思います。

■大下眞央さんプロフィル
ANAホールディングス デジタル・デザイン・ラボ。ANAと教育団体「i.club」が共同で提供する「イノ旅」の責任者を務める。「イノ旅」は地域密着型の教育プログラムで、都会の高校生が日本の地方を旅しながら、未来をつくるイノベーティブなアイデアを考案。五感を使って情報を集めながら、創造力や思考力を養う。空港のグランドスタッフとしてANAグループ企業に入社した大下さんは、自ら手を挙げて新しいことに挑戦し続ける部署、デジタル・デザイン・ラボへ異動。新規事業を検討する中で都市から地方に行く人が増えれば、イノベーションが起こるのではと実感。「イノ旅」をスタートさせた。

【the SOCIAL recommendより】