EU離脱は吉か凶か イギリスが歩む道は
イギリスは日本時間の1日午前8時、EU(=ヨーロッパ連合)から離脱した。イギリスは今後、どの様な道を歩むのか。山田智也記者がリポート。
3年半にわたった混乱の末、ようやく離脱の日を迎えたイギリス。ロンドンの町は、さながらお祭りムードに包まれた。
ジョンソン首相もビデオメッセージで新たな時代の幕開けを高らかに宣言した。
ジョンソン首相「今夜、最も伝えたいことは“終わりではなく始まり”だということだ」
そして、ついにそのときを迎えると、イギリス国民は──
イギリス国民「今や自由になった。ヨーロッパから口出しされることはもうない」「EUから離脱して、とてもうれしい。ようやく片がついた」
歓喜の一方で、今後の課題は山積みだ。
離脱をめぐる長い対立の末、離脱派・残留派の間には深い溝が残されたまま。最新の世論調査で「離脱に反対」と答えた人は、依然4割近くにのぼる。
これから始まるEUとの貿易交渉は難航するとの見方もあるが、イギリスは国内の分断を抱えたまま、この難しい交渉に臨まなくてはならない。
EUからの離脱は吉と出るのか、凶とでるのか。イギリスにとって本当の正念場はこれからだ。