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ダウ124ドル高 各国コロナ対策に期待感

2020年1月31日 8:41

30日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は新型コロナウイルスについて、各国の対策が進むとの期待感が広がったことから、ダウ平均株価は続伸して取引を終えている。

30日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から124ドル99セント値を上げ、2万8859ドル44セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も23.77ポイント上げて、9298.93で取引を終えている。

この日も新型コロナウイルスの感染拡大を受け朝方から、中国との関係が深い銘柄を中心に売りが優勢となった。また、アメリカ国内で初めて人から人に感染したことが確認されたことも相場の重荷となり、下げ幅は240ドルを超える場面もあった。

しかし、取引終了の1時間ほど前にWHO(=世界保健機関)が緊急委員会での討議の結果、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたると発表したことで各国の対策が進むとの期待感から買いが優勢となり、最終的には124ドル高で取引を終えている。

市場関係者は「WHOが貿易や人の移動を制限することは勧告しないとしたことも世界経済にはプラスだととらえられ買い材料となった」と話している。