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新型コロナ 500万人超が武漢市を離れる

2020年1月27日 5:29

中国政府は、新型コロナウイルスについて、「潜伏期間中もヒトに感染する性質がある」との認識を示した上で、感染力が強くなっていると危機感をあらわにした。

衛生当局の担当者「潜伏期間は10日前後で、最短で1日、最長で14日だ。潜伏期間中も感染する性質があり、これはSARSと大きく異なる」

2003年に流行したSARSは、潜伏期間中の感染について報告例がないが、会見で衛生当局の担当者は、新型ウイルスは潜伏期間中にも感染する能力があるとの見方を示し、感染力が強くなっていると警戒を呼びかけた。

新型コロナウイルスの感染者数は、中国の武漢市を中心に全世界で2000人を超え、死者も56人にのぼっている。

こうした中、中国メディアによると、武漢市の市長は、春節の旅行や感染を避けるために、すでに500万人以上の人が武漢市を離れたことを明らかにした。

中国政府は先週、感染拡大を阻止するとして武漢市を事実上封鎖したが、その実効性にも疑問を投げかけることになる。

北京では、大学などの学校や幼稚園の春節の休暇を延長することを決めた。

市民生活への影響も深刻化している。