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サウジ皇太子“ハッキングに関与の疑い”

2020年1月23日 21:07

国連人権理事会の特別報告者は、サウジアラビアのムハンマド皇太子がインターネット通販大手「アマゾン・ドット・コム」の創業者の電話へのハッキングに関与した疑いがあるとの声明を出した。

声明によると2018年、ムハンマド皇太子本人の通信アプリのアカウントからアマゾン創業者であるジェフ・ベゾス氏の携帯電話に送られた動画に、情報を抜き取るスパイウェアが含まれていた疑いがあるという。ベゾス氏は去年、個人的な写真などが流出したことを公表していた。

ムハンマド皇太子は2018年に起きたサウジ人記者殺害事件への関与が取りざたされているが、この記者はベゾス氏がオーナーを務める「ワシントン・ポスト」に、サウジに批判的な記事をたびたび寄稿していた。

声明では「報道に影響を与えたり、もしくは黙らせようとしたりした可能性もある」として、アメリカ当局などに捜査するよう求めているが、サウジ側は「ばかげている」と疑惑を否定している。