×

新型肺炎 中国政府「さらに広まるリスク」

2020年1月22日 11:45

中国・武漢で発生した新型コロナウイルスについて、中国政府が22日午前、初めての記者会見を開いている。この中で中国政府は「ウイルスの変異の可能性があり、さらに感染が広まるリスクがある」と警鐘を鳴らした。

政府の公式会見は新型肺炎の発生以降、初めてで、情報公開に積極的な姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

会見では、政府として初めて「ヒトからヒトの感染がある」と認めた上で、「ウイルスが変異する可能性があり、さらに拡散するリスクがある」と明らかにした。感染力がさらに強まる可能性を示唆したもの。

その上で、国家として全力で対応する姿勢を強調し、各医療機関には医療費などの理由で患者を拒否してはいけないなどと通達した。

一方、感染者については、中国ではこれまで患者が確認されていなかった四川省や江西省でも新たに感染が確認されるなど中国本土の全域に広がる勢いで、患者数の合計も440人に達している。死者もこれまでに9人と増えている。

また、新たにアメリカでも1人の患者が確認された。

22日から「春節」の連休の人の移動が本格化する見通しで、中国当局も警戒を強めている。