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“無断キャンセル”7件…予約者は同じ男性

2020年1月20日 20:01
“無断キャンセル”7件…予約者は同じ男性

部屋には立派な露天風呂が付いた最高級の温泉宿。今年の正月、予約が入っていたが、“無断キャンセル”の被害にあったという。なんと同様の被害は周辺で計7件。被害金額は250万円以上にのぼっている。

◆繁忙期、10人の予約が“無断キャンセル”

栃木・那須塩原市にある創業135年の老舗温泉旅館『湯守田中屋』。その最上階にあるのが、広々とした客間に、景色が一望できる露天風呂が付いた最高ランクの客室。しかし──

『湯守田中屋』田中佑治専務取締役「連絡がつかなくなるという、無断でキャンセルというのは、今回初めてのケースでした」

1年で1番の繁忙期でもある1月2日、“無断キャンセル”の被害にあったという。

『湯守田中屋』田中佑治専務取締役「10名様のご予約でしたので、36万円の被害」

そもそも予約が入ったのは、去年の8月31日。男性が電話で、男女10人で1泊2日、露天風呂付きの2部屋を予約したという。しかし──

『湯守田中屋』田中佑治専務取締役「(年末に)ご予約の確認のお電話を差し上げたのですが、『この電話は使われていません』という形で」

ただ、連絡がつかないとはいえ勝手にキャンセルをすることもできず、当日まで待ったという。しかし結局、姿を見せず、用意していた料理などが廃棄に。

◆さらに驚愕の事実!

そして正月明けには、驚愕(きょうがく)の事実が──

『湯守田中屋』田中佑治専務取締役「(無断キャンセルが)複数見つかったと」

なんと栃木県内の7つもの温泉施設で、正月に無断キャンセルがあったという。しかも予約者は、すべて同じ男性。

栃木・那須塩原市の『松楓楼 松屋』でも──

『松楓楼 松屋』田代茂樹社長「予約をいただいた10名様が、結局いらっしゃらなかった」

1月3日に露天風呂付き2部屋の予約が入っていたが、連絡もなく現れず……

『松楓楼 松屋』田代茂樹社長「(被害は)合計で33万円弱ぐらい」

県内7つの温泉施設での被害総額は250万円以上にのぼっているという。さらに──

『湯守田中屋』田中佑治専務取締役「実際に泊まった形跡のある旅館も判明しておりまして」

実は、この男性名義で1月2日に8人で、那須塩原市内の旅館に泊まっていた可能性があるというのだ。

◆アパートは留守も…近隣住民に「那須のお土産」?

20日、その男性が住んでいるとみられる千葉県野田市のアパートを訪ねると、留守だったが、近隣住民は1月3日に“あるもの”をもらったと話す。

近所の住民「那須行って、旅行に行ってお土産ですと」

大家によると、アパートに住んでいたのは男性3人。その中に、無断キャンセルをした男性がいるのだろうか?

被害にあった旅館では、民事訴訟も検討しているという。