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“安い労働力ではない”実習生見守るバディ

2020年1月14日 12:33
“安い労働力ではない”実習生見守るバディ

技能実習生を支えるバディ制度。

仲良くたこやきを焼いているのは、インドネシアから来日した介護の技能実習生6人と、バディと呼ばれる地域住民たち。バディとは、実習生の見守り役。バディである地域住民が、実習生たちが暮らす家を自由に訪れ、一緒に料理をしたり、食事をしたり、生活の相談役として関わっています。

実習生「ひじき買いましたよ。作ってもらえる?」

バディの住民「いいよいいよ」

バディの住民「おみやげですよ」

実習生「ありがとうございます」

孤立しがちな外国人実習生を地域の一員として受け入れ、安心して日本での生活を送ってもらおうと愛知県にある公益社団法人トレイディングケアがはじめた取り組み。実習生は来日してから2か月間、ここで生活。実習が始まるまでの期間、日本語の学習のほか、ゴミの出し方など、日本の生活様式を学んでいます。バディと一緒に地域の祭りに参加し、クリスマス会も開きました。

この日はお出かけ。日本の正月文化を学ぶため、みんなで初詣へ。手水場(ちょうずば)での作法や、お参りの仕方を学びました。途中で立ち寄ったのは、モスク。イスラム教徒である彼らの文化を尊重することも大切にしているといいます。実習生がインドネシアの料理を、バディに振る舞うことも。

バディの住民「文化を知る。価値観がすごく広がりました」

実習生「バディさん来てくれるのが本当にありがたいです」

トレイディングケア・新美純子代表理事「“安い労働力”じゃない。一緒に働く“人”、“人財”。せっかく日本を選んで来てくれた。地域の中で一緒に受け入れていくことがうまくいく鍵なんだと思う」

【the SOCIAL viewより】