イギリス議会下院は９日、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）からの離脱に向けた関連法案を賛成多数で可決した。これにより今月末のＥＵ離脱が確実となった。

法案は賛成３３０、反対２３１と大差で可決された。今後、上院での審議などを経て、法律として成立する見通し。これにより今月末にイギリスがＥＵから離脱する事が確実となった。

これまでＥＵ離脱を巡ってはメイ前首相が協定案を３度にわたって議会に提出したが、いずれも否決されていた。

離脱を決めた国民投票から３年半以上が経過し、ようやく実現に道筋がついた形。

今後の焦点は貿易交渉。イギリスは離脱後も他のＥＵ加盟国並みに扱われる「移行期間」である今年中にＥＵとの自由貿易協定を結ぶ方針。

しかし交渉は難航が予想され、期限内に交渉がまとまるメドはたっていない。貿易ルールのないまま移行期間が終了した場合「合意なき離脱」と同じ状態に陥る可能性もある。