故郷・九州の人々を、笑顔にするために立ち上がったプロレス団体。

「九州ば元気にするバイ！」

福岡県出身の筑前りょう太さんはＮＰＯ法人・九州プロレスを旗揚げ。団体としての利益を度外視してでも地域に貢献していきたいと、旗揚げ当初からＮＰＯ法人格の取得にこだわりました。

最初、年に３回だった慰問活動は次第に増え、１５００回を超えています。リングに足を運べない人にも“元気”を届ける慰問活動は、多くの人を笑顔に変えていきました。

おばあさん「立派な体持っとんしゃーね」

筑前さんは、覆面レスラーとしてプロレスが盛んなメキシコでデビュー。観客の郷土愛がレスラーを支えていることに気づかされたといいます。

筑前さん「自分の中で確信につながった部分がありましたね。プロレスはどんな境遇にある人も元気にすることができるという」

福岡や大分を襲った九州北部豪雨。甚大な被害が出た（福岡県）東峰村に住む兄弟の願いは、九州プロレスの看板レスラー“めんたい☆キッド”のサインをもらうことです。

兄・悠人くん「（Ｑ：サインがほしい？）うん！たぶん（サインは）もらえないと思うけど…」「ふだんは（プロレスイベント）そんなにないから。こんな機会って…」

２人は、東峰村で開催された九州プロレスのチャリティーイベントに。約３００人が集まりました。子どもたちのヒーローめんたい☆キッドの登場です！

会場の子どもたち「めんたい！めんたい！」

悠人くん「めんたい☆キッドがんばれ！めんたい☆キッドファイト！」

レフェリー「１９分３０秒、勝者めんたい☆キッド！」

イベント終了後、兄・悠人くんがかなわないと思っていためんたい☆キッドのサインがもらえるチャンスがやってきました。

めんたい☆キッド「元気しとった？」「いつもありがとう」「悠人くんまた会おうね、握手！ありがとう、またね」

筑前さん「プロレスを通して、九州を元気にしたい！」

筑前さんの思いに仲間たちの力が加わり、どんな困難があろうと、前に進み続けます。

※２０１９年２月、福岡放送で制作したものをリメイク

【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ×ＮＮＮドキュメントより】