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五輪パラ開閉会式演出担当“パワハラ”辞任

2020年1月8日 1:53
五輪パラ開閉会式演出担当“パワハラ”辞任

開幕まで200日を切った東京オリンピック・パラリンピック。開閉会式の演出チームの1人が7日、辞任した。

東京大会の開閉会式演出チームでクリエーティブ・ディレクターを7日に辞任したのは、大手広告会社「電通」の社員・菅野薫氏。大会組織委員会によると、先月上旬、電通から「菅野氏によるパワハラ事案があり、会社として懲戒処分を行った」との報告があったという。先月13日には、菅野氏本人から組織委員会に対して、「活動を自粛したい」との申し出があり、これを受け入れたという。菅野氏はその後、7日午後7時すぎ、組織委員会に対して辞任を申し出たという。

菅野氏はデジタル技術を生かした演出が特徴で、2016年のリオデジャネイロオリンピックの閉会式では、安倍首相が「マリオ」に扮した演出などを手がけた。

東京大会の開閉会式は、野村萬斎さんを統括責任者として、映画監督の山崎貴さん、CMクリエイターの佐々木宏さん、それに音楽家の椎名林檎さんら8人がチームで演出を手がけていて、菅野氏もこのうちの1人だった。

電通は「当社は今般の事態を厳粛に受け止めております。関係者の方々にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。当社は引き続き労働環境改革に注力してまいります」などとコメントしている。

大会組織委員会は「開閉会式の準備に影響が出ないように取り組んでいく」と話している。