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日本郵政社長「信頼を毀損しお国に迷惑を」

2019年12月28日 1:30
日本郵政社長「信頼を毀損しお国に迷惑を」

日本郵政グループが会見を行い、長門社長らトップ3人の辞任を発表した。かんぽ生命をめぐる一連の問題は、巨大郵政グループのトップの総辞職という事態に発展した。

日本郵政・長門正貢社長「お国に貢献できると思ってお引き受けした仕事でしたけど、多くのお客様に大変な信頼を毀損(きそん)して、お国に迷惑をかけるようなことになってしまったと。大変断腸の思いでございました」

長門社長は、かんぽ生命をめぐる一連の問題について陳謝し、「ひとえに私自身の経営力のなさ」と述べた上で、今回の辞任発表のタイミングは行政処分を受けて判断したと説明した。

日本郵政の長門正貢社長のほか、日本郵便の横山邦男社長、かんぽ生命保険の植平光彦社長は、年明け5日に辞任する。

後任の日本郵政の社長には元総務相の増田寛也氏が、日本郵便とかんぽ生命の社長には6日に内部から昇格する。

また、総務省と金融庁からは、新たな保険販売を3か月間停止する行政処分を受けた。

3社は、実態に即した目標の策定や、法令を順守する組織風土づくりを命じられた。

一方、総務省から処分に関する情報を得ていたとされる日本郵政の鈴木康雄上級副社長については、本人が自ら辞職を決めたことで、調査は行わないとしている。