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トランプ氏、弾劾に猛反発 激戦州で演説

2019年12月11日 10:42

ウクライナ疑惑をめぐる野党・民主党の弾劾訴追の動きに、アメリカのトランプ大統領は激しく反発している。来年の大統領選の激戦州・ペンシルベニアの演説会場から矢岡亮一郎記者の報告。

弾劾訴追状の公表直後というタイミングで会場入りしたトランプ大統領。演説冒頭から「弾劾はひどい」と訴えかけると、熱狂的な支持者たちは一斉にブーイングで応えて、一体感を演出している。

トランプ大統領「民主党はウクライナと絡めて魔女狩りのような弾劾手続きを進めている!」

トランプ大統領は、弾劾の動きがよほど気になるのか、こちらの会場に向かう前から「悪いことは何もしていない」「訴追状は正直、内容に乏しい」などと猛反発。ツイッターも盛んに更新している。

ペンシルベニアは、前回の大統領選挙で、クリントン候補を僅差で破って当選を決定づけた激戦州。今回は、ライバルの民主党候補者レースでトップを走るバイデン候補の生まれ故郷でもある。ペンシルベニア州での最新の世論調査では、バイデン氏とトランプ氏のどちらを支持するか聞くと、7ポイントもバイデン氏が上回っている。

大統領選挙は、この激戦州の行方がカギとなり、そして、弾劾訴追の動きと複雑に絡んで、依然、見通しが立たない状況。