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災害用の紙おむつ“転売”運送会社が流出か

2019年12月11日 21:14

東京・品川区が災害対策用に備蓄し、今年8月に廃棄処分に回した紙おむつがフリマアプリなどで転売されていた問題で、業務委託を受けた都内の運送会社が紙おむつを流出させたとみられることが11日、新たに分かった。

品川区の防災課などによると、この運送会社は使用期限が切れた紙おむつの回収と廃棄処分を別の業者から委託されていたが、区の備蓄倉庫から紙おむつを回収後、廃棄処分をせずに第三者に流出させたとみられている。

運送会社の社長は日本テレビの取材に対し、「産廃業者に渡すはずだったが、あまりにももったいない気持ちが先走って寄付をしてしまった」と説明し、保育園や老人ホームなどに寄付をしたとしている。一方、フリマアプリなどでの転売については「やっていない」と否定している。

紙おむつは、この運送会社を含む複数の業者を経由した上で、埼玉県戸田市のリサイクル業者によってフリマアプリなどで転売されたとみられている。

区はこれらの事実関係を調査した上で、運送会社が実際に紙おむつを流出させていた場合、法的措置を含めた対応を検討するという。