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ハーブティーが支える“カンボジアの家族”

2019年12月4日 15:42
ハーブティーが支える“カンボジアの家族”

ゲストいち押しのソーシャルグッドなヒトやモノを紹介していただく「recommend」。NPO法人JVCのカンボジア事務所・現地代表の大村真理子さんの一押しは「カンボジアDEMETERのハーブティー」。

――これはどういったものなんでしょうか。

このハーブティーは、カンボジア産の原料にすごくこだわって作っている企業のもので、実は私たちが住んでいる村から、この原料になるハーブを出荷したりしているんですね。そうすることで村に残っている女性の貴重な現金収入の1つになっているというステキな企業です。カンボジアにはこういうソーシャルグッドを目指した企業がたくさんあるで、そういったところと組んで、一緒にいろいろ可能性を広げていけたらいいなというふうに思っています。

――いつ頃から始まった取り組みですか?

私たちがいる村から出荷し始めたのは3か月ぐらい前です。村の方が空き時間を使って、収入を得られることができるというようなもので、この茶に使われている「モリンガ」とか「レモングラス」も村の池の周りで栽培して、出荷したものなのです。


――先ほど写真にもありましたね。池の周りにレモングラスがあって、それがお茶になったんですね。村の人の声はいかがですか。

やっぱり村にいながら、家族のために使うお金が得られるのがうれしいということで、特に、女性たちは、あまり自分のためにお金を使うというよりは、子供の病院、牛の病院、あとは家族の食べ物、そういったものに使うお金ができたというのがうれしいという声がすごく聞かれます。

――少し生活にゆとりや余裕ができたという形ですかね。

まさにそうですね。


■大村真理子さんプロフィル
NPO法人JVCのカンボジア事務所・現地代表。幼少期をバングラデシュ、小学生時代をシンガポールと海外で過ごし、世界の文化の多様さに強くひかれたという。一般企業勤務を経て、2014年よりJVC職員に、2017年12月よりカンボジア農村部に駐在している。外国人は自分しかいない農村で水不足を解消するため、ため池の掘削や作物の加工販売で現金収入につなげるなど現地の人々が安心して暮らせるサポートをしている。


【the SOCIAL recommendより】