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金委員長、温泉を頻繁に視察 経済の実情は

2019年12月3日 5:14

先週、ミサイルを発射した北朝鮮。米朝交渉の期限を年内と定める一方、制裁の解除を求め続ける北朝鮮経済の実情はどうなっているのか。2日夜の深層NEWSに出演した専門家が意見を交わした。

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金正恩委員長が、開発中の温泉リゾートを頻繁に視察しているワケをめぐっては─。

慶応大学・礒崎敦仁准教授「1年3か月の間に6回も集中していくというのは今までなかったことなんです。温泉を重視している、観光政策を重視していることのあらわれ。軍人がまともに訓練していても、アメリカと戦えるわけではない。そうなってくると、核ミサイルを持ったという宣言を出しつつ、今まで軍事訓練をしていた軍人たちを、経済建設に動員する」

龍谷大学・李相哲教授「北朝鮮が今、金剛山にある施設を撤去したり、観光施設を見せているのは、中国の観光客を意識しているのは間違いない。北朝鮮を観光立国ではないけれど、観光で建て直すという構想はあるようです」

また、環日本海経済研究所主任研究員の三村光弘さんは、「金委員長はよっぽど個人的に関心が高いのか、完成したものが自身の美的感覚に合わず何度も直すよう指示しているからでは」と指摘した。