英テロ容疑者 過去にテロ関連の罪で服役
イギリス・ロンドンの中心部で29日、男が歩行者を切りつけて5人が死傷した事件で、容疑者の男が過去にテロ関連の罪で服役していたことが分かった。
29日にロンドン橋付近で起きたテロ事件では、5人が刃物で切りつけられ、このうち男女2人が死亡し、容疑者の男はその場で警察官に射殺された。
捜査当局は30日、男についてイギリス中部に住む28歳のウスマン・カーン容疑者であることを明らかにした。
カーン容疑者は国際テロ組織「アルカイダ」の影響を受け、イギリスでテロを計画したとして、2012年に有罪判決を受け、去年12月に釈放されていた。
地元メディアが目撃者の証言として伝えたところによると、カーン容疑者は犯行時ナイフ2本を所持していて、このうち1本はテープで手首に巻き付けられていたという。
カーン容疑者の犯行はロンドン橋近くの建物の中で始まったとみられていて、捜査当局は自宅を捜索するなどして背景を調べている。