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不買運動してるのに…韓国で賛否分かれる

2019年11月23日 1:54

日本と韓国が軍事機密を共有するための協定=GSOMIAについて、韓国大統領府は22日、GSOMIAを破棄するとした通告を停止すると発表し、土壇場で失効を回避した。

韓国大統領府・金有根国家安保室第1次長「我が政府は、いつでも韓日軍事秘密保護協定の効力を終了させることができるという前提条件の下で、2019年8月23日の終了通報の効力を停止させることにし、日本政府はこれに対する理解を示した」

韓国大統領府の高官はこのように述べた上で、日本が半導体材料3品目の輸出管理を強化した措置をめぐっても、「対話が正常に進んでいる間は、WTO(=世界貿易機関)への提訴手続きを停止する」と述べた。

22日に行われたNSC(=国家安全保障会議)には、文在寅大統領も出席していて、これは異例のことだった。韓国側は今後、日韓関係が正常に復元されることを希望し、努力を続けるとしている

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ソウルでは22日夜、GSOMIAの失効回避を歓迎する団体と反発する団体がそれぞれ集会を開いた。韓国国民の間では、今回の決定に賛否が分かれている。

市民「延長の決定は国民を愚弄(ぐろう)する行為だ」

市民「(日本製品の)不買運動をしているのに、政府があのような決定をすれば、国民の努力が台無しになる」

市民「日本は韓国の友好国だと思うので、(GSOMIA失効が)猶予されるのはいいことだ」

GSOMIAの失効はいったん回避されたものの、いわゆる元徴用工の問題などで、日韓両国の溝は深いままで、これで関係の改善が進むのかは、予断を許さない状況。