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GSOMIA失効迫る 北・中国を重要視か

2019年11月22日 5:14

日本と韓国が軍事機密を共有するための協定=GSOMIAの失効期限が迫っている。21日夜の深層NEWSに出演した専門家の間では、韓国の文大統領が日・米との関係よりも北朝鮮や中国を重要視しているのではないかという見方を巡り意見が分かれた。

早稲田大学・李鍾元教授「(北朝鮮の)核を無視して韓国が何か独自にやっているかといえば、何もない。何を土台にそういう話(韓国は北朝鮮・中国寄り)になるのか、事実関係からすると行き過ぎではないか。韓国の進歩派政権は親北・親中という“プリズム”があって、そこから見るとそう見えるかもしれないが、実態を見ると…」

前統合幕僚長・河野克俊氏「GSOMIAというのは“脅威認識”が共通しているから意味がある。そこで失効させても良いのではないかという議論が出ること自体、日本の脅威認識とは韓国はズレているのではないか」「(韓国の政府高官が)核を持っている北朝鮮を『脅威でない』と明言していることは、俗に言えば“親北”ということになるのではないか」

同志社大学の村田教授はまた、GSOMIAの失効自体に悲観することはないとした上で、韓国やアメリカは内政が外交・安全保障に影響を与える状況になっていて、一歩ずつ踏み外すことによって危険な状況になり得ると指摘した。