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日韓防衛相 GSOMIA巡り議論は平行線

2019年11月18日 0:56

日本と韓国が軍事機密を共有するための協定(=GSOMIA)の失効が5日後に迫る中、河野防衛相と韓国の鄭景斗国防相が17日にタイで会談したが、議論は平行線のままだった。

意思疎通を続けることでは一致した日韓両国だが、事態を打開する糸口は見いだせなかった。

会談では、河野大臣がGSOMIA破棄の決定を見直すよう求めたのに対し、鄭国防相は、日本側が輸出管理の強化を撤回しない限り、見直しはできないと応じた。

その後の日米韓の会談では、情報共有を含む安全保障協力を進めていくことで一致した一方、河野大臣はこの場でも韓国側に、協定破棄の見直しを迫った。

河野防衛相「韓国側が、日米韓の連携が必要だという認識は一致しているのであるならば、韓国側が賢明な対応を取る必要がある」

アメリカのエスパー国防長官はこれに先立ち、「GSOMIAを元に戻す必要がある」と述べ、日韓に対し協定の失効を回避するよう求めている。

このまま協定が失効すれば、北朝鮮への対応などで迅速な情報共有に支障が出ることが懸念されるが、日韓の隔たりが埋まる見通しは立たないまま。