折れたバットから“箸”「かっとばし!!」
知っておきたいデータや情報をひもとく「input」。今回のテーマは「かっとばし!!」。Blue United Corporation代表の中村武彦氏に話を聞いた。
これは、野球のバットで作られている“箸”で、「かっとばせー」に掛けています。みなさん試合などでバットが折れるシーンを見たことあると思いますが、そうした役目を終えたバットを使っているんです。
そして、単に再生しているというだけではなく、その収益の一部を、木製バットの原材料であるアオダモの植樹・育成のために使っています。というのも、アオダモはバットの製作に適した段階になるまでに70年から80年かかるといわれていて育成が課題になっています。
――こうしたスポーツにおける循環、サスティナブルな動きについて、中村さんはどうお考えですか?
そうですね。サッカーの方でも、ナイキさんやアディダスさんの方で、プラスチック廃棄物やペットボトルを利用したスパイクとかユニフォームを作っているので、すごくスポーツとしての役割を果たしているんじゃないかなと思います。
自分たちのハワイの『パシフィックリムカップ』でも海岸をきれいにする団体と何かしらコラボレーションできないかという話はよくいただくので、ハワイでやっているからには、そういう還元がお戻しできるものがあればしたいなとは、いつも思っております。
――スポーツとエコといいますか、切っても切り離せないような状況になってきますかね?
結局、スポーツをやればいいだけではなくスポーツというのは色々な社会的な意義があるので、すごく大事だと思います。
――感動や興奮を与えてくれるスポーツをずっと楽しむためには、私たちもこういった循環であったりを意識することは大切かもしれませんね。
そうですね。長く続けなきゃいけないので、できることは色々とやりたいと思いますね。
【the SOCIAL inputより】