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沖縄・首里城で火事 正殿などが全焼

2019年10月31日 8:32
沖縄・首里城で火事 正殿などが全焼

31日未明、沖縄県の首里城で火事があり、正殿などが全焼し、午前8時現在も延焼中。

那覇警察署などによると、31日午前2時40分頃、首里城を警備している会社から、消防に通報があったという。

消防車15台が出動しているが、首里城の正殿、北殿、南殿が全焼し、午前8時現在も延焼中。火は正殿の近くの門にも広がっているが、けが人の情報はないという。

首里城では、27日からイベントが行われていて、30日の夜は、その準備が行われていたが、何時まで人がいたかなどはわかっていない。

首里城公園は31日、臨時休園するという。

出火原因は現在調査中だが、那覇市内には広い範囲でパトカーが展開していて、不審者を見かけなかったか、警察の聞き込みを受けた住民もいた。

周辺に集まった大勢の住民らは、一様に言葉もない様子で、「沖縄の精神文化が失われた」とショックを隠さない人もいた。

午前7時10現在、城南小学校、首里公民館石嶺公民館の3か所に住民のための避難所が開設されている。

首里城は、琉球王国の王の住まい、兼、行政機関の本部だったが、正殿は、1945年の沖縄戦でアメリカ軍の攻撃で焼失し、現在の正殿は、1992年に復元された木造の建物。

首里城跡は、2000年に世界遺産に登録された。