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妻が公選法違反の疑い 河井法相が辞表提出

2019年10月31日 10:43
妻が公選法違反の疑い 河井法相が辞表提出

先の参議院選挙で初当選した河井案里議員が、選挙運動員に対し公職選挙法の規定を上回る日当を支払っていた疑いが浮上し、夫である河井法相が、安倍首相に辞表を提出した。

先週、菅原経産相が辞任して一週間もたたないうちに、再び疑惑により閣僚が辞任する事態となった。安倍政権にとっては大きなダメージ。

河井法相「たとえ1分1秒たりとも、法務行政に対する国民の信頼が損なわれてしまってはならないと考え、妻と相談した上、一晩じっくり考え、けさ決断した次第であります」

辞任の引き金となったのは、妻の河井案里参議院議員をめぐる疑惑。ことし7月の参院選で、選挙カーから声かけをする、いわゆるウグイス嬢に対して、公選法の規定を上回る日当を支払っていた疑いがもたれている。

疑惑について河井法相は「私も妻もあずかり知らないところで、法令にのっとった選挙活動と信じている」と述べ、調査の上、説明責任を果たす考えを示した。

河井法相の後任には、森まさこ元・少子化担当相が内定している。

安倍首相「責任を痛感をしております。国民の皆様に深く心からおわびを申し上げたいと思います」

野党側は事態を重く見て、国会の日程を協議する段階ではないとしており、31日に予定されていたすべての国会審議は取りやめとなる見通し。