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米軍が“合意に反した訓練”河野大臣が批判

2019年10月30日 2:51

河野防衛相は、在日アメリカ軍が沖縄県の嘉手納基地でパラシュートの降下訓練を行ったことについて、日米両政府の合意に違反しているとの認識を示し、「日米同盟に影響を与えかねない、大変、遺憾な出来事だ」と厳しく批判した。

在日アメリカ軍のパラシュート降下訓練をめぐっては、地元の負担軽減のため、原則として沖縄県の伊江島で実施することが日米両政府の合意で決まっている。

防衛省によると、28日にアメリカ側から嘉手納基地で訓練を行うと通知があり、日本政府は中止を申し入れていた。しかし、在日アメリカ軍は29日午後6時半すぎから、嘉手納基地で訓練を行ったという。日本側の要請を聞き入れず、強行した形。

これを受け、河野防衛相は、日米両政府の合意に違反しているとの認識を示し、「日米同盟に影響を与えかねない、大変、遺憾な出来事だ」と厳しく批判した。

また、「日米同盟を維持、強化していくためには、地元の理解が不可欠であり、このような事態になってしまったことは、沖縄の皆さまに大変、申し訳なく思っている」と述べた。

そのうえで、アメリカのエスパー国防長官に再発防止を求める考えを明らかにした。