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被災の爪痕残る千葉 冷たい雨が復旧妨げに

2019年10月29日 16:33
被災の爪痕残る千葉 冷たい雨が復旧妨げに

関東地方などで29日、冷たい雨となった。記録的大雨により、大きな被害が出た千葉県でも冷たい雨の中、復旧に向けた活動が続けられている。千葉県茂原市から「news every.」鈴江奈々キャスターが伝える。

茂原市では朝から冷たい雨が降っている。先週末の豪雨で豊田川が氾濫し、付近の住宅は浸水被害にあった。泥水につかってしまった家財道具が川沿いや家の前に出されている。

茂原市では、通行の妨げにならない範囲で家の前などに出された災害ゴミを27日から回収する取り組みを進めていて、29日も雨の中、トラックで回っているところだという。

一方で、この雨によって進められないのが消毒作業。乾燥していないと消毒の効果が出ないということで、市が行う消毒作業は中止となっている。

29日は雨だけでなく空気もひんやりと感じられるが、今後、寒さも被災地域では悩みの種となりそうだ。

1階が浸水したお宅を取材すると、給湯器やエアコンの室外機が全て水没してしまい、自宅でお風呂に入れない、暖房機が使えない状況だという。台風や豪雨がたびたび襲う千葉県では工事の依頼をしても、なかなか来てもらえないということで、こうした設備の復旧にも時間がかかるという。

度重なる災害によって復旧の足取りが重くなってしまっている現状がある。

そして、千葉県では29日、行方不明になっていた男女とみられる2人の遺体が見つかった。冷たい雨の中、復旧に向けた活動も続けられている。