先週、記録的な大雨に見舞われ、大きな被害が出た千葉県では、これまでに９人が亡くなり、今も２人の行方がわかっていない。千葉県長柄町から「ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ．」の鈴江奈々キャスターが中継で伝える。

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長柄町唯一の保育施設「ながらこども園」の門は、台風１５号で吹き飛ばされてしまい、今もまだ修復がされていない。

そして、先週末の豪雨によって、近くの川が氾濫し、こども園も浸水した。建物の壁をみると、床上２０～３０センチの高さまで、泥水がきていることがわかる。

２８日は、職員が総出で片付け作業に追われていた。子供たちのおもちゃをひとつひとつ丁寧に、手作業で汚れを落とす姿もあった。

園長先生は、３１日以降の再開を目指しているものの、現在、断水状態でトイレが使えず、本当に子供たちを受け入れられるようになるのか、心配事がつきない様子だった。

実は、こちらの園に通うお子さんのお父さんが、車で迎えにくる中、冠水した道路で流されて、亡くなった。

先週末の大雨で千葉県では９人の方が亡くなり、そのうち４人が、車で移動する中、亡くなられたという。

こちらで取材をしていると「あっという間に町が冠水した」という声を多く聞いた。

「危機を察知したときには身動きがとれなかった」という、想像を超える雨の降り方が、移動中の方の命を奪うことになったのかもしれない。