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ボーイングなどがけん引 ダウ、45ドル高

2019年10月24日 7:44

23日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、決算発表で強気な姿勢を示したボーイングやキャタピラーが相場をけん引し、ダウ平均株価は反発して取引を終えている。

23日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から45ドル85セント値を上げ、2万6833ドル95セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も15.50ポイント上げて、8119.79で取引を終えている。

この日、航空機大手「ボーイング」が決算を発表した。純利益が前の年の同じ時期から半減するなど、2度の墜落事故が経営に与えている影響の大きさが示された。ただ、事故で運航停止が続く737MAXについて、ボーイングのCEOが年内の運航再開を目指すと強気の姿勢を示したことで、ボーイングは朝方から大きく上げた。また、建設機械大手の「キャタピラー」も、決算内容は低調だったが、中国市場での先行きについて楽観的な見方を示したことで買われている。

一方、CEOの交代を発表したナイキが大きく下げたほか、半導体関連銘柄が売られたことで、上値は限定的だった。

市場関係者は、「明日以降も主要企業の決算発表が続き、全体の方向感が出にくい状態が続くだろう」と話している。