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VR体験 高い満足度も「酔い」の課題は?

2019年10月23日 14:10
VR体験 高い満足度も「酔い」の課題は?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「opinions」。今回のテーマは「VR体験 高い満足度」。特別な技術がなくても、誰でもVRコンテンツを作れるツールを提供している「LIFE STYLE」代表の永田雅裕氏に話を聞いた。

マクロミルが15歳から69歳までの1000人を対象にVRに関する調査を行った。これまでに体験したVRの満足度は、満足(33.5%)、やや満足(51.5%)とあわせて85%と高い数値となった。

その理由を聞いたところ…

「その場にいる感覚になれる」
「非日常空間を体験できて楽しい」
「酔って気持ち悪くなった」

などの意見があった。


――永田さんにご意見をうかがいます。まずはフリップをお願いします。

「ただいま成長中」です。

VR自体もまだ本当に成長中、発展途上というところがあります。先ほどあった「酔い」に関して、実際に学会などでもいろいろ調査は進んできてはいるのですが、なぜ「VR酔い」が起きるかというと、実際に皆さんが見ている映像と実際に感じた、体験した感覚というののズレが発生して「酔い」というのが起きます。これ、日常的に皆様が体験したことがあるものでいうと車だったりとか船酔いなどに近い感覚です。


――その「酔い」というのは解消する方法はあるのでしょうか?

学会などでも調査は進んではいます。日本バーチャルリアリティ学会というのがありまして、実際にもっといいコンテンツだったり、体験を届けるためのガイドラインを敷いていこうということで日々、そういう研究というのは進んできてはいます。

ただ、実際にまだVR酔いが、どう解消されるのかというところまでは解明されていないので、今後、その辺が解明されて、しっかりガイドラインが作られることによって、「酔い」も少なくなってくるのではないかと感じてます。


――そういった意味でも「成長中」ということなのですね。今後のVRの未来といいますか、どんな展開になっていくんでしょうか。

今、VRのゴーグルというのは、実はこの3年間で4分の1くらい
値段も下がってきたりとか、だいぶ普及し始めてはきています。

皆さんのアンケートの中では、ゲームだったりアトラクションで体験したという人が非常に多かったのですが、今後は不動産、旅行の分野などで、もっともっと日常環境の中でVRを活用できるようなシーンというのはとても増えてくると考えております。


――私たちの生活の中にどんどん浸透してくるということですか?

そうですね。


■永田雅裕氏プロフィル
Googleストリートビュー向けの建物の屋内を表現するサービスや特別な技術がなくても、誰でもVRコンテンツを作れるツールを提供している。20歳の頃に起業を志しセールスを学んだ後、企業コンサルタントとして営業支援やチームビルディングに従事。その後「新しい市場を創造し、世界一のチームを作りたい!」と2014年3月に現在の会社を創業した。新しいテクノロジーの世界をもっとアタリマエの世界にしていきたいと考えている。

【the SOCIAL opinionsより】