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英首相が離脱期限の延長を申請 混迷続く

2019年10月20日 12:00

EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱期限が今月末に迫る中、ジョンソン首相は19日、EUに対し、期限の延期を申請した。一方、あくまで期限内の離脱にこだわる姿勢もみせていて、先行きは不透明。

イギリス議会では19日、ジョンソン首相がEUと合意した新しい離脱協定案の採決が予定されていたが、採決を留保する動議が可決されたため、先送りされた。

法律の規定により、この日までに協定案が議会で承認されない場合、EUに期限の延期を申請しなければいけないことからジョンソン首相は19日夜、EUに対し期限の延期を求める書簡を送った。

ただ、ジョンソン首相は延期を求める書簡には署名しておらず、これとは別に「さらなる延期はイギリスとEUにとって不利益になる」との考えを記した書簡を署名入りで送っている。

あくまで今月末の離脱を目指す方針を強調していて、先行き不透明な情勢が続いている。