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高尾山 紅葉シーズン直前…倒木が復旧阻む

2019年10月15日 19:31
高尾山 紅葉シーズン直前…倒木が復旧阻む

都内の人気登山スポットで多くの観光客が訪れる高尾山も、台風19号による被害を受けた。登山道は倒木で通行止めとなり、復旧のメドは立っていない。

年間およそ250万人が訪れる東京・八王子市の高尾山。しかし、その姿は台風19号で大きく変わってしまった。土砂崩れや倒木が相次ぎ、観光への大きな影響が出ている。

今月11日から12日にかけて24時間で409ミリと観測史上最大の記録的な大雨となった八王子市。

台風が去ったあとの13日に撮影された映像。ハイキングコースには大量の水が流れ出て、その先では巨大な倒木が道をふさぐ。土砂崩れも複数発生。地割れも起きていて、この場所は現在立ち入り禁止になっている。

八王子市によると倒木や登山道の崩壊により一部ルートは通行止めが続いているという。

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さらにこれから紅葉シーズンを迎えるが、15日に飲食店を訪れると。

ごまどころ権現茶屋、石塚智店長「普段でしたらほぼ満席の状態、この時期。かなりガラガラの状態なので、確実に台風の影響が考えられる」

お客さんは3割ほど減っているという。

石塚智店長「10月後半から1か月間、11月終わりくらいまで、行楽シーズンに入る。そこそこにぎわう時期ではあるが、残念ながらこういう感じなので、早く復興してもらいたい」

さらに現在通行止めとなっている1号路は、店舗に食材などを運ぶ道になっているため、影響が大きいという。

石塚智店長「物資は運べないので食材の納品業者が来られない。スタッフがスーパーに買い出しに行って分担して持って来る。あとはプロパンガスが一番大きいので、プロパンが切れちゃったら商売なにもできないので、それが心配」

東京都南多摩西部建設事務所では、15日午後から通行止めになっているルートで、倒木の撤去などを始めているが、復旧のメドは立っていないという。

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被害は高尾山のすぐ近くの住宅街でも。南浅川では、台風により流木などが川の流れを止め一部では水が護岸からあふれてしまったという。

近隣住民「うちの屋敷の中にもこんな丸太が何本も入ったし、一番太いのはこれくらい」

あふれ出した水はすぐ近くを通る甲州街道まで流れ込み、道路が川のようになってしまった。川沿いの住宅では…。

近隣住民「上からずっと(水が)来て、うちの場合はここに荷物が置いてあった。(Qどこにですか?)ここに大きい箱があった。それがみんな流されちゃった」

徐々に明らかになる被害の全貌。各地で復旧作業が進められている。