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気象庁会見「これまでに経験がない大雨に」

2019年10月12日 17:49
気象庁会見「これまでに経験がない大雨に」

気象庁は、台風19号によって「これまでに経験がない大雨になっている」として、東京、埼玉、神奈川、群馬、山梨、静岡、長野の1都6県に「警戒レベル5」にあたる大雨特別警報を発表した。

気象庁予報課・梶原靖司課長「特別警報を発表した市町村では、これまでに経験したことのないような大雨となっています。土砂災害警戒区域や浸水想定区域などでは、砂崩れや浸水による何らかの災害が発生している可能性が極めて高く、普段災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要」

気象庁は、東京の多摩地方や、埼玉、神奈川、群馬の山沿い、また、山梨、長野や静岡県の伊豆半島の一部市町村に大雨特別警報を発表した。これは、5段階の「大雨警戒レベル」のうち、最も危険性が高い「命の危険」が迫っていることを示す、「レベル5」にあたる情報。東京に大雨特別警報が出されるのは初めて。

気象庁は夜にかけて、台風が接近するに伴い、関東甲信の他の市町村にも大雨特別警報を発表する可能性があると説明し、すでに外に避難することが危険だと感じた場合には、近くの比較的丈夫な建物や、自宅の2階以上、山の斜面からできるだけ離れた部屋に避難するなど、命を守る最善の行動を取るよう呼びかけている。

国土交通省などによると、首都圏を流れる多摩川や荒川などがいつ氾濫が起きてもおかしくない「氾濫危険水位」に達しており、氾濫や堤防が決壊する恐れがある。

気象庁は今後、福島県、新潟県、栃木県にも大雨特別警報を出す可能性があるとしている。ただちに命を守る行動を取ってください。