台風19号に関する総合情報(4:57)
気象庁によると、大型で非常に強い台風第19号は、12日夕方から夜にかけて東海地方または関東地方に上陸する見込み。東日本を中心に広い範囲で猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなり、東日本では記録的な暴風や大雨、高潮のおそれがある。暴風や高波、高潮、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。
<気象庁の発表内容は以下のとおり>
[台風の現況と予想]
大型で非常に強い台風第19号は、12日4時には八丈島の南西にあって、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心の東側370キロ以内と西側280キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
台風は、次第に進路を北北東に変えて、非常に強い勢力を保ったまま、12日夕方から夜にかけて、東海地方または関東地方に上陸し、13日にかけて温帯低気圧の性質を帯びつつ、速度を速めながら東日本から東北地方を北東に進む見込みです。その後、北海道の南東海上で温帯低気圧に変わる見込みです。
[防災事項]
<暴風・高波>
東日本から西日本の太平洋側の海上では、非常に強い風が吹いています。12日から13日にかけて、北日本から西日本にかけての広い範囲で非常に強い風や猛烈な風が吹き、台風が接近・上陸する東海地方や関東地方を中心に記録的な暴風が吹くでしょう。
東日本の太平洋側から沖縄地方にかけては、うねりを伴い大しけとなっており、伊豆諸島や東海地方から四国地方にかけては、猛烈なしけとなっています。12日から13日にかけて、北日本から西日本の太平洋側の広い範囲で、大しけや猛烈なしけとなる所があるでしょう。
13日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
東海地方、関東甲信地方 45メートル(60メートル)
東北地方 35メートル(50メートル)
近畿地方 30メートル(45メートル)
北海道地方 28メートル(40メートル)
北陸地方 27メートル(40メートル)
中国地方、四国地方 25メートル(35メートル)
九州北部地方 22メートル(35メートル)
13日にかけて予想される波の高さは、
東海地方、関東地方、伊豆諸島 13メートル
東北地方 11メートル
近畿地方、四国地方 10メートル
北海道地方、北陸地方 7メートル
小笠原諸島、中国地方、九州北部地方、沖縄地方
6メートル
です。
暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
<高潮>
台風の接近に伴い、13日明け方にかけて、北日本から西日本の広い範囲で潮位が高くなる見込みです。特に、東海地方では、過去最高潮位を超える記録的な高潮となるおそれがあります。
台風が接近・上陸する東海地方や関東地方を中心に、沿岸施設では重大な災害のおそれがありますので、高潮や、高潮と重なり合った波浪による浸水に、厳重に警戒してください。
<大雨・雷・突風>
西日本から東日本の太平洋側を中心に、台風周辺の雨雲がかかって激しい雨が降っています。
12日から13日にかけて、台風本体や台風周辺の発達した雨雲の影響で、西日本から東北地方の広い範囲で雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。東日本を中心に総雨量が多くなって、記録的な大雨となるおそれがあります。
関東地方と東海地方では狩野川台風に匹敵する記録的な大雨となるおそれがあり、大雨の状況によっては、大雨特別警報を発表する可能性があります。
13日6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
東海地方 800ミリ
関東甲信地方、北陸地方 500ミリ
東北地方、伊豆諸島 400ミリ
近畿地方 300ミリ
中国地方、四国地方 200ミリ
北海道地方 100ミリ
その後、14日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方、北陸地方 50から100ミリ
です。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項]
今後の台風情報や、地元気象台が発表する早期注意情報、警報、注意報、気象情報に留意してください。
次の「令和元年 台風第19号に関する情報(総合情報)」は12日11時頃に発表する予定です。