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キーマンが語る舞台裏…北朝鮮交渉の難しさ

2019年10月9日 5:22
キーマンが語る舞台裏…北朝鮮交渉の難しさ

今月1日に退官するまで7年間、安倍首相の外交を支え続けてきた兼原信克・前内閣官房副長官補が8日夜の「深層NEWS」に出演し、中国の影響力が強い北朝鮮との交渉の難しさを語った。

辛坊治郎アンカー「日本政府は北朝鮮とどこかの時点で何かのやり方で交渉をしているんですか?」

前内閣官房副長官補・兼原信克氏「北朝鮮ルートは、それはありますよ。言えませんけど。それは全く付き合ってないわけじゃないです」「拉致(問題)が動くということは、核(問題)が動いて、日朝・米朝が動くということなんです。それを一番嫌なのは誰かというと、中国ですから。北朝鮮というのは中国の影響下に非常に強くある国で、だからアメリカに近づきたいんです。だから日本に近づきたい。それを本当にやって、日本側の懐に飛び込んできて経済発展しようとしたら、中国が思いっきりそれをつぶしにかかりますから。これが本当のゲームです。そこをどうやってマネージしていくかということで、北朝鮮も相当悩んでいると思います」

兼原氏はまた、日朝交渉を進めるには米朝交渉が動くときがチャンスだが、そのタイミングは日本だけでは決められないとした上で、食いつくべきときに食いついて扉を開けていくと強調した。