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韓国・チョ法相“第二の聴聞会”野党が追及

2019年9月26日 17:11

26日、韓国の国会では、文在寅大統領の側近で子供の不正入学疑惑などが取りざたされているチョ・グク法相への質疑が行われている。

韓国の野党側は、この質疑を“第二の聴聞会”と位置づけ、チョ・グク法相を辞任に追い込みたい考えだが、チョ法相は続投の構え。

Q.法相の自宅への家宅捜索は予想していたか?
チョ法相「全く予想できなかった」

Q.聴取を要請されたら法相辞任して受ける?
チョ法相「聴取の要請が来たらそのとき考える」

チョ・グク法相は一連の疑惑をめぐるこれまでの説明に、「うそや偽りはない」と主張し、野党側からの辞任の求めに「重い責任を感じる」とだけ答え、続投する考えを示した。

一方で、与党側が韓国の検察は権限が集中しすぎているなどとただすと、チョ法相は日本の検察や特捜部の仕組みも紹介しながら、韓国の検察の特殊性を強調した。

チョ法相をめぐる疑惑で検察の捜査も進んでいる。今週に入って、検察の捜査の対象は、チョ法相本人の周辺に絞り込まれてきている。

検察はチョ法相本人の自宅への強制捜査に踏み切り、パソコンなどを押収した。現役の閣僚、しかも検察を所管する法相の自宅が捜索されるのは、極めて異例で、検察が本気でチョ法相本人の立件を視野に入れたとの見方が広がっている。

検察は娘と息子を立て続けに聴取。さらに、韓国メディアは26日、チョ法相の弟らも事情聴取を受けたと伝えていて、すでに在宅起訴された妻も近く検察の調べを受ける見通し。

文大統領の支持率は最低水準からはやや回復したが、依然、不支持が支持を上回っていて、検察の捜査の行方を見つつ難しい政権運営を迫られている。