アイドルグループ「アンジュルム」が２５日、神奈川・パシフィコ横浜の国立大ホールでコンサートを開催。この日をもってグループを卒業するメンバー・勝田里奈（２１）のラストステージを４０００人のファンやスマイレージ時代から一緒に活動したタレントの和田彩花（２５）、女優の蒼井優（３４）らが見届けた。

サイリウムが波打つ会場に“りなぷー”（勝田のニックネーム）コールが響き渡り、１曲目「いとし　いとしとＳａｙ　Ｍｙ　Ｈｅａｒｔ」から観客は総立ち。ＭＣ（曲間トーク）では、同期の中西香菜（２２）、竹内朱莉（２１）、勝田の３人が、マネジャーにいたずらをしたことなどを振り返って観客を笑わせた。

コンサート本編では、同期３人による楽曲「旅立ちの春が来た」や、勝田がセンターを務める楽曲「交差点」などでパフォーマンス。アンコールでは、勝田自らがデザインした衣装で登場し、ソロ曲「とっておきのオシャレをして」を初披露した。

その直後のあいさつで勝田は「本日を持ちまして、アンジュルム及びハロー！プロジェクトを卒業させていただきます」とファンに報告。「ファンの方にはシンプルですが、長い間、温かい応援、本当にありがとうございました。私たちアンジュルムに出会ってくださってありがとうございます」と感謝し、さらにスタッフ・メンバーにも思いを伝えた後、「夢のような時間を本当に本当にありがとうございました」と締めくくった。

アンコール２曲目では、新メンバー・橋迫鈴（はしさこ・りん＝１３）の加入後初となる１１人体制で、２７枚目のシングル「私を創るのは私」（１１月２０日発売）をパフォーマンス。ラストは勝田が加わって１２人体制で「友よ」を歌い上げて幕。勝田は最後、センターステージでひとり深々と頭を下げ、笑顔でステージを降りた。

勝田は２００９年にハロプロエッグに加入。２０１１年９月発売のシングル「タチアガール」からスマイレージ（現アンジュルム）の正式メンバーになり、グループのファッションリーダーのポジションを獲得した。
芸能活動の一方で、２０１７年４月に短大のファッション学科に入学し、今年３月に卒業。６月に「大好きなファッション関係の仕事に向き合うための準備を進めていきたい」という理由で卒業することを明らかにしていた。