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“金ピカ先生”逝く68歳…講義で日本刀も

2019年9月25日 18:46

1980年代を中心に予備校の英語講師として絶大な支持を受け、タレントとしても活動していた佐藤忠志さんが亡くなった。68歳だった。派手めなファッションから“金ピカ先生”の愛称で親しまれた佐藤さんだが、晩年は脳梗塞を患い闘病していた。

「お付き合いする人はリッチになって、ハッピーになっていただきたいなというのが人生の鉄則なんです」

派手なスーツに、手には金色のマイク…予備校のカリスマ講師として“金ピカ先生”の愛称で親しまれた佐藤忠志さんが24日、都内の自宅で亡くなっていたことがわかった。68歳だった。

関係者によると、デイサービスのスタッフが訪問するも返事がなく、警察に通報して自宅に入ると既に亡くなっていたという。

1980年代、大学受験予備校の英語講師として活躍していた佐藤さん。一見、こわもての顔に金のネックレスや派手なファッションから、“金ピカ先生”と呼ばれ人気となった。日本刀を手に受験生を叱咤(しった)激励するという奇抜な講義も、わかりやすい解説で常に満席だったという。

タレントとしても活動していた佐藤さん。結婚式では日本刀でケーキ入刀する“ど派手”な演出を行うなど、その生活ぶりも豪快だった。

「私の車と刀は手放したくないですね」

価値のつけがたい日本刀を持ち、自宅の車庫には高級車がズラリ。飼い犬の首輪も“金ピカ”に光っていた。

一方で、受験生に向けて熱く語ることもあった。

「学力だけが人生の全てではないということ。人から『どちらの大学ですか』と言われて、えーちょっと…としか答えられないような大学に行くんだったらば、本人の体に技術を身につけることを考えた方がいいんじゃないかと思いますね」

2001年には参議院選挙に出馬するも落選。そのカリスマ性で多くの受験生をひきつけた“金ピカ先生”だが、晩年は脳梗塞などを患い、一人暮らしだったという。

葬儀・告別式などは未定だという。