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環境活動家の少女、世界のリーダーに苦言

2019年9月24日 7:11

アメリカ・ニューヨークの国連本部で23日、各国の首脳らが出席する気候変動に関するサミットが開かれ、16歳の少女が世界のリーダーたちに向けて厳しいメッセージを発した。

サミットでは、小泉環境相や各国の首脳が出席する中、スウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが、時折声を詰まらせながら温暖化対策を訴えた。

グレタ・トゥーンベリさん「私たちは大量絶滅の始まりにいるのに、あなたたちが話すことはすべて、お金と永久の経済成長というおとぎ話です。よくもそんなことができますね。将来の世代全員があなたたちを監視しています。もし、あなたたちが私たちを裏切ることを選択したら、一生許しません」

グレタさんの言葉には、会場から大きな拍手が上がった。

一方、温暖化対策に消極的なアメリカのトランプ大統領は、グレタさんの演説が終わった後に国連に到着し、出くわしたグレタさんが厳しい表情で見つめる場面もあった。

また同じ頃、国連の外では、日本の安倍首相をかたどったバルーンが登場し、石炭の使用をやめるよう求める抗議活動が行われるなど、環境問題に消極的とされる日本にも厳しい目が向けられた。

24日のサミットでは、60か国以上の首脳らが具体的な温暖化対策を述べた一方、日本は安倍首相が出席を見送っていて、地球規模の課題に日本がどう向き合うかが問われている。