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ダウ9営業日ぶり反落 地政学リスク高まる

2019年9月17日 7:31

16日の米・ニューヨーク株式市場は、サウジアラビアの石油施設が攻撃されたことで地政学リスクの高まりなどから売られ、ダウ平均株価は9営業日ぶりに反落して取引を終えている。

16日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から142ドル70セント値を下げ、2万7076ドル82セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も23.17ポイント下げて、8153.54で取引を終えている。

この日は週末に起きたサウジアラビアの石油施設への攻撃を受け、アメリカとイランの対立が激化しかねないといった地政学リスクの高まりから売られる展開となった。また、世界的な原油供給への不安も高まったことで、企業の生産などのコスト増やガソリン価格の上昇による消費の減退への懸念も売り材料となった。

こうした中長期の懸念がある一方で、原油価格が上昇したことでアメリカ国内の石油関連銘柄には買い注文が入り、ダウ平均株価の下値を支えた。

市場関係者は「今後、中東地域における軍事的な動きがあるのかなど、さらなる地政学リスクの高まりを市場は警戒している」と話している。