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東京五輪「暑さ」対策 秘策は?

2019年9月17日 20:30
東京五輪「暑さ」対策 秘策は?

開幕まで残り1年を切った東京オリンピック・パラリンピック。最大の課題である「暑さ対策」に向けた準備は、どれほど進んでいるのだろうか。

東京大会のボートとカヌーの競技会場。観客の頭上に降ってきたのは、なんと人工の雪。「暑さ対策」の「切り札」として、降雪機を使って人工雪を降らせた。

一方、14日に行われたマラソングランドチャンピオンシップでは、沿道の観客に昔ながらの「かち割り氷」が配られた。溶けた氷は飲むこともでき、観客の評判も上々だった。

来年の本番に向け、あの手この手で行われている「暑さ対策」。しかし、ある競技では選手たちが頭を悩ませていた。それは、競技で唯一、動物が参加する「馬術」だ。

実は、馬は暑さが苦手。テスト大会では、動きが鈍る馬も出た。選手からも不安の声が。

出場した大友和哉選手「馬はたぶん相当しんどかったと思いますね。この状況では、やらない方がいいでしょうね」

日本のエース・大岩選手も、対策に頭を悩ませていた。

五輪4大会出場をめざす大岩義明選手「暑いですね。特に湿気がありますから、どれだけの対策をしてこっちに連れてこられるかになってくる」

馬にも必要な「暑さ対策」。「秘策」はあるのだろうか?東京大会の獣医師団のトップに話を聞いた。

東京大会獣医師団・天谷友彦団長「馬の体をすぐ冷やすというのが一番大切。汗をかいて体温も上がりますので、それを早く下げてあげる。いかに効率的にクーリングダウンするかが、(各国の)かけひきになってくる」

運動したらすぐに水分補給。3リットルの水をあっという間に飲み干した。厩舎(きゅうしゃ)にぶら下がっているのは岩塩。汗で失った塩分を補うため、岩塩をつるして、馬になめさせるという。まさに、人間と同じような「暑さ対策」が考えられていた。

天谷団長「(暑さ対策は人も馬も)同じですね。基本的には我々人間と同じような考え方で間違いない」

東京大会の成功のカギを握るともいえる「暑さ対策」。人にも馬にも何が効果的なのか、対策が練られている。