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強硬派ボルトン補佐官解任 米政権に変化も

2019年9月11日 7:02

アメリカのトランプ大統領は10日、政権の外交・安全保障政策の司令塔、ボルトン大統領補佐官を解任したと発表した。強硬派のボルトン補佐官がホワイトハウスを去ることで、今後、トランプ政権の北朝鮮対応などに、変化が出てくる可能性がある。

トランプ大統領はツイッターで、「前日の夜、ボルトン氏にホワイトハウスにはもう必要ないと伝えた」と明かした。解任の理由については政策をめぐる意見対立を挙げていて、「彼の多くの提案に私は全く同意しなかった」と強調している。

ギドリー副報道官「ボルトン氏の優先事項と方針は大統領と一致していなかった。そのままにできなくなり大統領は変化を起こした」

強硬派の解任で「戦争の脅威が下がった」と評価する声も出ているが、一方で、ボルトン氏は北朝鮮対応などで安易な妥協をしないようトランプ大統領にストップをかける役割も担っていた。そのため、来年の大統領選に向けて成果を焦るトランプ大統領が今後、目先の結果のみを求める外交姿勢を強めるリスクもあると言える。

ボルトン氏は有力紙に対して「私の唯一の心配はアメリカの安全保障だ」と話している。