×

最多初入閣「お友達ねぎらい内閣」と批判も

2019年9月11日 12:14
最多初入閣「お友達ねぎらい内閣」と批判も

安倍首相は11日、内閣改造と自民党の役員人事を行う。政権の骨格は維持する一方で、小泉進次郎議員を環境相に起用するなど政権発足以来、最多の13人を初入閣させる。

自民党本部では11日午前、新しい執行部が発足した。安倍首相は憲法改正について意気込みを語った。

安倍首相「新しい体制のもとで、わが党の長年の悲願である憲法改正を、党一丸となって力強く進めていきたい」

自民党の新執行部だが、二階幹事長と岸田政調会長が再任され総務会長にオリンピック・パラリンピック担当相を務めた鈴木俊一氏、選挙対策委員長には憲法改正推進本部長を務めた下村博文氏が就任した。

新執行部の会見で、二階幹事長は「党を挙げて憲法改正に向けて努力をしていきたい」と強調した。また、岸田政調会長は「議論の雰囲気作りを後押ししていきたい」と述べた。

今後の流れだが、午後1時15分に組閣本部が立ち上がり内閣改造が行われる。新内閣では政権の骨格である菅官房長官と麻生財務相以外の閣僚を交代させ、政権発足以来最多の13人が初入閣となる大幅改造となる。

しかし、安倍首相に近い議員の登用が目立ち党内から「お友達ねぎらい内閣」との批判や「入閣待機議員の在庫一掃だ」という声も出ている。安倍首相は「安定と挑戦」を掲げており、38歳と若く、知名度の高い小泉氏を「挑戦」の象徴として内閣のイメージアップをはかる狙いもありそうだ。

また、外相に茂木経済再生担当相、防衛相に河野外相を横滑りさせて起用し、厚生労働相として経験者である加藤総務会長として再任するなど、留任した岸田政調会長や小泉進次郎氏を含め、ポスト安倍候補を要職に配置し競わせる狙いもうかがえる布陣となっている。