韓国の文在寅大統領の側近で、次の法相に指名されているチョ・グク氏について、６日、韓国の国会で閣僚にふさわしいか質疑を行う聴聞会が開かれている。ソウル支局の尼崎拓朗記者が最新情報を伝える。

午後からの質疑でも、チョ・グク氏の妻が大学教授の地位を利用して、娘の経歴を偽ったのではないかという新たな疑惑についての追及が相次いだ。これに対し、チョ・グク氏本人の口から、疑惑をさらに色濃くするような新たな事実は今のところ、出てきていない。先ほどからは証人への質問が始まったが、国会の出席要請に応じた証人は１人だけだという。

Ｑ．文大統領はチョ・グク氏の法相任命に踏み切るのだろうか？

このまま任命に踏み切るとの見方が大勢。文大統領は東南アジア歴訪を終え、まもなく帰国する。チョ・グク氏の任命は７日以降可能で、文大統領はこれから最終的な検討に入る見通し。政権与党は先日の１１時間に及ぶ記者会見と聴聞会を通じて、説明責任は尽くしたとアピールすることで、乗り切れると考えているとみられる。

ただ、疑惑を捜査している検察当局が、政権幹部から捜査に批判的な発言が相次いだことに公然と反発したと伝えられていて、今後の展開次第では、文政権への批判が一気に高まる可能性もある。