北朝鮮は２９日、国会にあたる最高人民会議を開く。今年２回目となる異例の開催で、非核化をめぐるアメリカとの交渉再開が遅れる中、新たなメッセージを打ち出すのか注目される。

最高人民会議は２９日、平壌で開かれる予定で、１年に２回の開催は５年ぶり。金正恩委員長は今年４月の最高人民会議で、北朝鮮の非核化まで制裁を維持する姿勢のアメリカに不満をあらわにし、今年中の方針転換を求めた。米朝は６月に３回目の首脳会談を行い、実務者協議の再開で合意した。

しかし、北朝鮮はその後も、米韓合同軍事演習への反発からミサイル発射などを繰り返し、協議の再開はいまだに実現していない。こうした中で開かれる最高人民会議で、北朝鮮が新たなメッセージを打ち出すのか注目される。