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北朝鮮が飛翔体2発 短距離弾道ミサイルか

2019年8月24日 11:57

韓国軍によると、北朝鮮は24日朝、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体(ひしょうたい)を2発、発射した。

日本と韓国の対立で、アメリカを含む3か国の連携に懸念の声が上がる中、北朝鮮は、それを試すかのように、新たな発射を行った。

韓国軍によると、北朝鮮は24日午前7時ごろ、東部の咸鏡南道・宣徳付近から日本海に向け、飛翔体を2発、発射した。短距離弾道ミサイルと推定され、高度は97キロ、380キロあまり飛行したという。

北朝鮮は、先月25日から今月16日にかけ、米韓合同軍事演習などへの反発という形で、ミサイルなどの発射を6回、繰り返していた。米韓の軍事演習が今月20日に終了して以降は今回が初めての発射で、米朝の非核化交渉が停滞する中、北朝鮮はミサイル開発を続けているとみられる。

韓国大統領府は、「強い懸念」を表明した。また、韓国政府が23日、日韓の軍事機密を共有するための協定=GSOMIAの破棄を日本に通告したばかりでの発射で、北朝鮮としては、日米韓3か国の安保協力に揺さぶりをかける狙いもあるとみられる。

GSOMIAは今年11月22日までは有効で、韓国軍は「日本側からの要請を受け、関連情報を共有する予定だ」とコメントしている。